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令和3年度財務書類と市長のバランスシート

選挙での公約にもしている市長のバランスシート公開。
この度も財務書類が公開されたので、作成してみました。

今回は、都倉市政1年目であった令和2年度と今回公開された令和3年度の財務書類とで比較をしました。
決算が認定されてから財務書類が作成されるため、約1年ほどずれての財務書類の公開となります。

この市長のバランスシートは、公会計研究所吉田寛先生の研修や著書を参考に作成しています。

上記のグラレコは吉田寛先生の講義を受講した際のグラレコです。

市によって作成される財務書類は、市民の資産と市長の行政経営の結果が入り混じった状態での財務書類となるため、市長の行政経営にかかわる部分だけを抜き取ったバランスシートを作成しようというのが、この度の「市長のバランスシート」になります。

今回作成した結果、「将来の税金」とされる、市民にとっての負債が増えているという結果となりました。
これはあまりよくない結果です。
要因としては、財務書類の本文中にもありますが、大型事業を終え、負債が大きくなっているということ、財政調整基金がこれまで以上に貯まっているものの、それが市民の皆様に還元されていないということが考えられます。
しかしながら、これは新型コロナウイルス対応関係での国の政策により、市民病院の赤字が一時的に令和3年度は解消された状態にあったために貯まっている財政調整基金であり、市の行政経営がうまくいっているから貯まっているものではありません。
そのため、なかなか市民の皆様に還元しづらいということもいえます。

「市長のバランスシート」という枠組みを使った財務分析では、よくない経営と捉えられますが、上述のことを踏まえてどのように評価をするか、は皆様にもぜひ考えていただきたいと思います。
私の考えとしては、特に必要に迫られた課題がないのであれば、現状の経営でよいのではないかとも考えられますが、課題はないとはいえないため、毎年継続的に経費が必要とならない方法で課題が解決できる手法があるのであれば、投資するべきであると感じています。

ぜひこちらについても、ご意見をお寄せいただけますと嬉しく思います。

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