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【統一地方選2019取材シリーズ】1期4年で感じた男女差について

前回から書いている統一地方選2019取材シリーズ。
今日は1期4年で感じた男女差についてです。取材を受けさせていただく中で、ジェンダーについて感じたことはあるか、という質問も多くいただきました。
正直、ジェネレーションギャップを感じたことは山ほどありましたが、ジェンダーギャップを感じたことはほとんどありません。女性だから聞いてもらえないということもなければ、女性だからダメと言われたこともあまり思い当たりません。

高砂市政は今年で65年を迎えます。その歴史の中で、女性議員は6人。私は5人目の女性議員でした。
前回の「女性議員は必要か?」で書いたとおり、その少なさから、まだまだ整っていない制度などももちろんあります。ただ、それはこれまで必要がなかったからであって、今後必要になっても整えないと考えられているわけではありません。必要になればもちろん考えていく、そんな理解があると感じています。

1期4年の中で男女の壁に最もぶつかったのは、議会内における旧姓利用を可能にしていただくときだったように思います。
もちろん、旧姓利用は女性だけに該当するものではないのですが、これまで必要がなかった制度であったため、どう制度設計をすれば良いのか、どこまで必要なのかは難しいところがあったと感じています。2期目になってもその混乱はいくらか残っています。
これも一つの要因としては、女性議員が少なく、旧姓利用を希望する側、しない側など多様な立場からの考え方を出し合うことができない点にあると感じています。
ただ、私たちの仕事ははまちのルールを作っていくことであり、自分たちの議会のルールも法律の範囲内で決めることができる権利を持っています。そのため、このようなルールもその時々の民主主義に基づいて、一つ一つ決めていけば良いと私は考えています。
例えば旧姓利用についても、今後それを必要とする方が出てくるであろうことも最大限考えてルールを作る、けれども、また将来、課題が発生したときにはその都度変えていけば良いと思っています。

その他、議会の議論の中で、違和感を覚えるものがあった際は、「違いますよね?」と申し出たこともありました。すべてが出来ているわけではありませんし、言葉尻を捉えるわけではありませんが、委員会で例えば「子育てされている女性の方にも意見を伺いたい」という答弁があった際に、「子育ては女性だけのものではないですよね」と聞き返すこともあります。
このようなことも、議論の中で是正していけば良いと考えています。

私が1期4年でぶつかった課題はこの程度のことでしたが、全国ではジェンダーについて感じたことがある女性議員も多くいらっしゃるようです。
【記事】女性にお茶くみ・ホステス役 おじさん議会を変えたくて

【記事】お茶出し、弁当片付け、保育…全て女性 地方議会の実態

例えば、議会の中でのお茶くみや弁当の片付けなどといったこと。
このようなことが高砂市議会ではどうなのか、という質問もいただきましたが、これまでも女性議員が少なかったこともあり、男性議員もあたりまえのこととして行っています。
というより、皆さん私以上に気が利きます(笑)。
ですので、今後も、このようなことはお互い助け合いながらできればと考えています。

次回は「どうしたら女性議員は増えるのか」についてお伝えできればと思います。

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