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オリンピック開会式から手話言語について考える

昨日は「多様性と調和のオリンピックに手話通訳を」というオンライン緊急集会に参加させていただきました。
オリンピックの開会式のテレビ放送に手話通訳がなかったことから行われたこの集会。高砂市でも起こりうることなので、興味深く参加させていただきました。

手話はご存知のとおり、手や表情、身体の動きなどで意思疎通をするための言語で、耳の聞こえない方が第一言語とされていることが多い言語です。
これは私も手話を勉強し始めてから知ったことですが、耳が聞こえないからといって全員が手話を第一言語とされているわけではなく、手話を使われる方もいれば、筆談を使われる方もおり、口の形などから読み取る口話を使われる方もいるのが現実です。
とはいえ、手話を第一言語とされている方はいらっしゃり、大切な言語の一つということで、障害者基本法や障害者差別解消法では手話は言語とされており、高砂市でも手話言語条例が策定されています。

そのような中、7月23日に放送されたオリンピック開会式では、手話通訳がありませんでした。
会場のスクリーンには手話通訳がついていたにもかかわらず、放送では手話通訳がなかったため、集会の中でも当事者の方から、「もやもやした」とのお話がありました。
とはいえ、放送していたNHKが悪い!というわけではなく、集会の中では手話を使う家族をもつ弁護士の方から、現行法では手話通訳が必要だという意思表示が必要だが、それが7月22日と遅かったことも原因の一つでは?というお話もありました。
手話言語に関する様々な人の認識の低さが今回のことを招いたのかもしれません。
関係団体の要望活動もあり、今夜の閉会式では手話通訳がつくということなので、楽しみにしたいところです。

高砂市でも、今年1月にオンライン配信も行われた成人式では、手話通訳が会場ではついていたにもかかわらず、配信ではカットされていたということがありました。この点については、次年度以降も配信があるのであれば、手話通訳も含めて配信してほしいということを要望しています。

また、福祉分野の事業などでは手話通訳がついていることが多いものの、そうでないものにはあまりついていないなど、まだまだ不十分な点もあります。少しずつでも、手話言語に対する理解が深まっていけばと願っています。

私のYouTubeチャンネルでは、6月に行った一般質問の手話言語条例に関する部分を手話言語でお伝えすることも挑戦してみています。
まだまだ勉強中なので拙いところも多いですが、もし良ければ見ていただければと思います。

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