6月定例会の一般質問2テーマ目は、若年層向けの行政サービスについて質問しました。
このテーマは1期目から継続して質問しているテーマでもあります。
1期目から継続して質問してきた中で、若者施策を担当する部署が設立されたり、国の政策もあって若者に対する計画が策定されたり、様々変化がありました。
しかしながら、この春、インターンシップの学生と調査したところ、まだまだ十分といえる支援は行われていないと感じました。
また、今回は18歳から25歳くらいまでの世代を対象とした行政サービスについて伺いましたが、この世代は課題を抱えているものの、生活スタイルが多様であるため、行政にその実態が届きづらいという課題も見えてきました。
そのような中で、今回は大きく、この世代を担当する担当部署のあり方や市が行っている施策、課題の吸い上げについて伺いました。
まず、担当部署については、高砂市では移住定住促進という観点から、シティプロモーション室が若年層向けの行政サービスについて担当しているとのことでした。
全体的にシティプロモーション室が管轄する中で、就労支援などは生活環境部の産業振興課や男女共同参画センター、福祉的な支援は福祉部の地域福祉課などと連携しながら施策が進められているということです。
どの部署が担当しようとも、必要な支援ができているのであれば問題ないと考えていますが、広報や移住定住促進、観光を担うシティプロモーション室が若者施策を担うことで、若者施策が後回しになることがあってはならないと感じています。
この点については、さらに当事者世代と課題を詰めながらよりよい方向を提言していければと考えています。
2点目として、市が行っている施策としては、若年層向け施策として、高砂市中小企業奨学金返済支援事業や結婚新生活支援補助金事業を実施しているとのことでした。
しかしながら、高砂市中小企業奨学金返済支援事業については、利用者はゼロとのことです。
学生と調査をした中では、他市町ではその特性を生かした様々な事業が展開されているところもあると感じました。
例えば、一人暮らしの学生も多く住んでいるであろう三田市では、一人暮らしの学生向けの支援が充実していたり、学生向けの市民活動補助金などを創設しています。
また、若者の定住により力を入れられていると思われる新温泉町では、移住定住施策が多く行われていました。
高砂市はどちらかというと、この18歳から25歳くらいの世代が転出しがちというデータがありますが、それを踏まえて高砂市に合った施策を提言していけたらと思います。
3点目の課題や意見の吸い上げについては、市が連携している兵庫県立大学や高砂南高校の学生との意見交換会などを実施しているということでした。
ただ、これについても、等身大の意見を聞くことができているのかについては、少し疑問が残ります。
学生インターンとかかわっていても感じることですが、どうしてもこのくらいの世代となると、市に意見するからには大人びたことを言わないと、と構えてしまう部分があると感じています。
しかしながら、市や私たちが求めるのは等身大のその世代の意見であると考えるため、その構えを取り除くことが必要になってくると感じています。
この課題については、春の学生インターンが改めて重要性を気づかせてくれた部分がありました。
今後も継続的にチェックし、足りない点があった場合には提言できるようにしたく思います。
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