7月2日から4日にかけて行った会派行政視察の報告です。
二つ目は、岩手県紫波町のオガールプロジェクトについて。
オガールプロジェクトとは、PPP(Public Private Partnership)事例の一つであり、先行取得により塩漬けとなっていた町有地10.7ヘクタールを官民連携により町役場や図書館、クリニックや店舗などに活用されているものです。
平成21年に岩手県紫波町公民連携基本計画が策定され、これに基づいた運用が行われています。
以前から勉強していた事例であり、平成28年9月の一般質問でも質問の中で紹介しました。
オガールプロジェクトは、バレーボール専用コートと宿泊施設のある街区、クリニックや子育て支援施設が集まる街区など、4つの街区に分けられ、それぞれ異なった開発者が開発しています。
土地は町所有で、クリニックや店舗などからは賃借料を得ている仕組みとなっており、少ないコストで住民サービスを提供できているとのことでした。
まとまった町有地があったからこそのデザインではありますが、不動産価値の上昇が目標の1つとされているなど、官民連携事例として参考になる点も多々ありました。
特に、消費を目的としない人を集めることから不動産価値の上昇を目指す過程は、場に活気を与えるという点でとても参考になると考えます。
他方で、常に場にエネルギーを注ぎ続けないと持続が難しい事例でもあると感じました。
参考にしつつ、今後の動向にも着目していきたいと考えています。
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