11月18日、総務常任委員会の行政視察として、埼玉県戸田市へ行政視察に伺いました。
戸田市では、Chat GPTをはじめとする生成AIを職員の方が積極的に活用するとともに、AIを活用した業務が行われています。
戸田市では、市長の公約として、未来志向の行政運営が取り組まれているとのことです。
その一環として、デジタル市役所の実現に向けて、DXに取り組まれていました。
生成AIやAIについては、導入できるところには積極的に導入するという考え方です。
主に導入されている分野は下記のとおりです。
1.総合案内サービスとスマート窓口
戸田市では、総合案内サービスやスマート窓口で生成AIを活用しています。これにより、市民の皆様がオンラインで簡単に申請や手続きを行えるようになりました。
2.航空写真AI解析
航空写真の解析にもAIを導入し、都市計画や災害対策に役立てています。これにより、迅速かつ正確なデータ収集が可能となりました。
3.Chat GPTに関する調査とハッカソン
戸田市は、Chat GPTを活用した調査研究を行い、その結果を基にしたハッカソンを開催しています。この取り組みは、新しいアイデアやプログラムの開発につながっています。
4.生成AI活用ガイドの作成
市では、「自治体におけるChatGPT等の生成AI活用ガイド」を作成し、他の自治体にもその知見を広めています。
職員の方々の利用については、全職員に生成AIのアカウントが付与されており、主に文書作成や起案文書、要約などに利用されているとのことでした。
2023年11月からの1か月で、300万文字を生成しているとのことで、月500時間が削減されたと推計されるそうです。
あくまでツールとして生成AIを活用するため、条例や規則などはないとのこと。
生成AIよりも自分で作成したほうが早いという職員さんは自分で作成されるということで、「AIに使われていない」様子がうかがえました。
AIを活用した市民向け応答サービスの実証も行われていました。
FAQなどをインプットした応答サービスを提供しており、多言語対応も進められています。
来年度には、独自情報や観光情報などもインプットさせ、より細かな回答ができるようにされるとのことでした。
戸田市の取り組みを伺い、AIをツールとして活用することの魅力を感じました。
高砂市では、まだ組織として有料の生成AIは活用していないと聞いています。
職員さん個人で使用するということも有益とは考えますが、より生成AIへの正しい理解が促進され、組織として活用するところまでいけたらよいのではと考えます。
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