昨年12月7日よりいただいていた産前産後休暇ですが、2月24日開会の3月定例市議会より、仕事に復帰する予定としています。
それにあたり、第一子の産休を取得してどうだったのか、ということをブログにまとめられたらと思っています。
産休育休取得に関する私の考え方は以前のブログ「会議規則に育児や介護、看護等による欠席が追加されました」に記載したとおりです。
ただ、これはあくまで私の考え方であり、実際に休暇を取得するという課題に直面した議員にはそれぞれの考え方があると感じています。
ですので、今回は今後の方の前例になることも考えながらも、また今後、任期中に出産をされる議員が出てこられた場合で、今回とは違った課題が発生した場合には、その時々に制度を考えていければ良いのではないかと考えています。
それでは、所感まとめです。
お休みをいただいた公務
令和2年12月定例市議会
建設環境経済常任委員会
総合計画検討特別委員会
令和3年第1回臨時市議会
<休みの間の議案などについて>
令和元年(2019)年12月より、議会のICT化が進み、議案はペーパーレスとなっているため、休んでいる間もタブレットに議案が配布される環境でした。
また、令和2年(2020)年6月定例会より、本会議のネット配信も行われているため、休んでいる間も体調の許す限りネット配信で議論の様子を見ることが出来ました。
資料とネット配信があったことにより、産休中の議論があまり抜けることなく、仕事復帰を迎えることができたのではないかと感じています。
これは人によるとは思いますが、私の場合は、お休みとはいえ、市民の方のご質問などには応えられるようにしていたいと考えていたため、こうして情報があまり抜けることがなかったことはありがたかったです。
休み中の市民相談など
コロナ禍ということもあり人とお会いする機会が減っていること、また私の場合は以前からメールやSNS、お電話でご相談をいただくことが多かったこともあり、特に産休中だから相談が受けられないということもなく、ご相談いただけていたのではないかと感じています。
私も、変わらずにご相談いただけたことはありがたく感じています。
お休みをいただいているということもあり、普段であればご相談いただいた内容については市役所で職員さんと対面で現状確認や対応を考えていただくなどをしていますが、産休中は電話で連絡し、対応いただきました。
電話だから対面よりも対応しづらいということはなく、変わらず対応いただけていたと感じています。
議会内での公務以外の活動
お休みをいただいている間、議会内では、新春交礼会に変わる動画配信と議会報告会の動画配信のプロジェクトが立ち上がっていました。このプロジェクトには、無理のない範囲で参画させていただきました。
いわゆる議会内のアンオフィシャルな部活のような動きですが、このような動きの中で職場とコミュニケーションがとれていたことも、私にとってはその他の連絡なども取りやすく、ありがたい動きでした。
情報発信
このブログもそうですが、SNSを中心とした情報発信も普段よりは少なめになりました。
とはいえ、緊急事態宣言が再び発令されるなど、必要な発信もあったため、ライトに発信しやすいTwitterやFacebookを中心に、重要と感じた情報はわかる範囲内で発信しました。
上述した一昨年12月からのペーパーレス化により、議会の連絡はFaxを廃止し、LINEWORKSにて行われるようになっています。そのおかげで、議会に報告される情報も瞬時に得ることができるため、発信しやすかったと感じました。
研修など
議員研修などはコロナ禍ということもあり、現地研修は控えるように議会からも言われているため、そもそも対面研修には参加することができない環境でした。
その代わりと言うわけでもありませんが、昨年から議員向けのオンライン研修も多く行われるようになっています。お休みをいただいている間も、週2、3回は興味のあるものを中心に様々なオンライン研修に参加することができました。
ただ、有料のものに関しては、産休中ということもあり、政務活動費を使用せず、自費で参加しました。
全体を通して
お休み中にどの程度仕事に関わるか、はそれぞれの考えによるものであると思います。
ただ、私は、議員という特色柄、産休中も報酬は下がらないこともあり、できる限り関われるものには関わっていたいという思いがありました。そのような中では、議会のICT化が少しばかり進んでいたことは大きな助けになったと感じています。
結果として、定例会と臨時会の2回の本会議において、私が最も議員として重要であると考えている「議決」を行うことができませんでした。
この点については、全国的にはリモート議決などの議論もあるものの、今の段階では、議論に参加していない議会の議決だけを行うことは個人としては反対です(全国的には、議長選に関する投票などが最も課題になっているようです)。
議決に参加するに越したことはもちろんありませんが、このような形でお休みをいただいたこと、妊娠出産を経験して見た景色などなどはこれからの議員活動にプラスになると感じています。
また、産休取得という事例が今後の高砂市議会や他の地方議会、議員に与える効果も少なからずあると感じています。
経験を活かし、より一層活動していきたく考えていますので、今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
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