総合計画検討特別委員会が行われました。
第5次総合計画策定に向け、新市長下での初めての開催でした。
今日最大の論点となったのは、総合計画の将来の目標人口。
総合計画は2030年までの計画であり、計画内には2030年、2040年、2060年のそれぞれの人口目標が示される予定です。
3月に行われた委員会の時点では、2030年の目標人口は80,000人~84,000人とされていました。
しかしながら、広報5月号でも、新市長の下で、人口10万人にチャレンジする、という方針が出されています。そのようなこともあり、総合計画の人口目標をどのように設定するのか、市当局の考えを伺うことになりました。
市としては、80,000人~84,000人といった、現実的なところで目標を設定したいとのこと。
ただ、市長が掲げる人口10万人は、夢と希望をもつという意味で掲げ続けたいということでした。
何もしなければ加速していく人口減少を食い止めるだけでも必死の施策が必要、人口増のための施策はとうてい打ち出せない、とのことでしたが、市の方向性すら固まっていないまま議論を前に進められず、再度、市当局で考えていただくこととなりました。
これまで5年間、高砂市は人口減少を受け止め、減少することを念頭に置いた上で、著しい人口減少を招かないための施策を練ってきました。
私も議員として、その方向性に賛同し、人口減の加速を食い止め、その一方で市民サービスの質を向上させるために様々な提案をしてきたつもりです。
たしかに、人口が減るということは、これまでの歴史の中ではなかったことであるため、受け入れがたいものであることも理解できますし、人口減が情けないというご指摘をいただくことも多々あります。
しかしながら、流れに逆らい人口を増やす施策を行うということのまちへの負担も大きいと感じますし、急激な人口増はもともと住んでいる住民の方へのサービスを低下させる可能性にもつながると感じています。
その上で、こどもを望む人がこどもを持て、安心して産み育てられる環境、健康で暮らし続けられる環境、年を重ねても不自由なく生活できる環境、取り残される方がいない環境づくりを重ねていく中で、魅力的なまちにつながっていくと考えています。
総合計画の人口目標は今後10年間で行われるすべての施策を積み上げた結果を物語るものであると考えます。
高砂市の人口はどうあるべきか、どうあってほしいか、は今後のまちづくりの方向性を大きく変えるものであると感じています。
皆様からのご意見をいただきながら、一緒に考えていけると嬉しいです。
人口10万人にチャレンジする、という方針
市としては、80,000人~84,000人といった、現実的なところで目標を設定したい
これって2枚舌では?曖昧な方針で市政が出来るんでしょうか?島津さんはどうお考えですか?
また島津さん人口増加を進める考えでしょうか?
話は変わりますが市のホームページは市の顔と思いますが実際はかなり見にくいと思いますが島津さんはどう考えますか?
コメントありがとうございます。
本文でも記載しておりますとおり、私も計画は80,000~84,000人、気持ちは夢と希望をもって10万人というのはあまりにも浅はかであると感じています。
そのため、委員会でも再度考えていただくことになりました。
私は人口増加を進めることには消極的です。ただ、限りある財源を多く使うことなく、市民にとって住みやすいまちとなり、結果として人口が増えることは良いことだと考えています。
市のホームページについては、私も見にくいと感じており、再三改善を求めているところです。
著しい人口減少を招かない施策を取ってきたとありますが、結局は人口減少の問題を先送りにしているだけではないでしょうか?
人口を増やす施策をすることによって、街の負担、もともと住んでいる人のサービス低下ということも、未来の市民への負担、サービス低下を先送りにしているだけだと思います。
人口減少はどうしようもないのですか?
負担、サービス低下というのなら、市民に納得するだけの説明をして欲しいです。
どんな未来を選ぶか市民の声を集めてほしいです。
私の情報収集能力が乏しいこともありますが、市政からのなんとかしようという熱意が伝わってこないです。
現在の高砂市は小売店や飲食店や交通など不便を感じるところは多々あります。学習塾にしても、大学受験に対応しているところは数少ないです。大学受験を控えている家庭は不安を感じているのではないでしょうか。
こんな環境でファミリー層は住みたいと思いますか?
人口減少を食い止め、増加につながるには抜本的な改革が必要です。
近隣の市にない魅力を高砂市から発信してほしいです。
これ以上廃れていく高砂市を見たくありません。
若い世代の視点が持てる島津先生だからこそ、期待しています。
未来の高砂のため、頑張ってください。
コメントありがとうございます。
確かに、人口減少もあって活気がない、市の未来に期待できない、ということはあると思いますし、
私もその点については全力で考えていきたく思っています。
ただ、活気がない、と、人口増は切り離して考える必要があると感じています。
今、年齢別の人口は団塊の世代や団塊ジュニア世代を除くと、年齢が下がるごとに減っています。
すなわち、親になる世代が年々減少していますから、自然に生まれるこどもの数は減ります。
自然な人口増は親になる世代が増えないかぎり、難しいと考えています。
となれば、他市町からの流入を目指すことになります。
たしかに、一部のターゲット層に向けた施策を多発し、そのターゲット層を呼び込むことはできます。
ただ、そうすると、財源には限りがあるため、ターゲット層への施策に多額の税金がつぎ込まれ、
ターゲット層にならなかった層への施策が削られることになると考えています。
これが、サービスの低下であると考えています。
ただ、悲観するばかりではなく、人口が増えなくとも、活気のあるまちを目指すことは可能だと考えています。
コメントいただいている小売店や飲食店、交通、塾などは、民間のサービスがほとんどであるため、
行政が直接関われるものはコミュニティバス程度かもしれませんが、
行政施策により暮らしやすいまちに近づくことによって、民間のサービスは自然と増えるものであると考えています。
また、コミュニティバスについても、再編や見直しが検討されているところです。
高砂市をどのような未来にしたいのか、については、行政も多くの声を集めており、
ブログ本文にある第5次総合計画に反映されていく予定となっています。
私自身も、今後の高砂市の魅力を向上させるためには、まず義務教育の充実、そして自然な人口増を目指すために
こどもを持ちたい人が持てるようにすることであると考えています。
今後も市政に関する様々な発信をしてまいりますので、お気づきの点はご意見いただけると嬉しく思います。