9月24日(月)、9月定例会が閉会しました。
その中で、選択的夫婦別姓の導入を求める陳情については、20日の委員会審査で可否同数となり、委員長として決することとなりました。
結論として、委員会審査の中では、可否同数であることから、現状維持の原則(採決で可否同数のときは現状を維持する方向に決定すべきという原則)に基づき、不採択と決しました。
また、この陳情については、本会議でも可否同数となり、議長も同じ考え方の下で不採択と決しています。
本会議では、一議員として、不採択の立場を取りました。
様々な方のご意見を伺う中で、夫婦別姓を求める声をいただくこともあります。
しかしながら一方で、それは必ずしも戸籍名が変わらないとできないことを求めている声ではないこともあります。
私は現在、戸籍とは違った旧姓で議員活動をしています。
結婚を機に名前が変わり、仮に旧姓で仕事ができなかった場合はそれまでの議員活動などと一貫性が不明瞭になり、とても困惑したであろうと思います。
旧姓利用という制度のおかげで、そのような混乱なく仕事ができていることはとてもありがたいと考えていますし、前例がない中で、小さな衝突はあったものの、理解くださっている周りの皆さんには感謝しています。それゆえ、戸籍が変わっていないと困ること、には今のところ直面していません。
そのような理由から、個人的には夫婦別姓は必要ないと考えていますし、女性活躍の観点から、というのは、違うのではないかなと感じています。
その上で、議員という立場からは、さらに広い視野で判断せねばならないとは考えています。
たしかに、事実婚を選ばれている方の中には、名前を変えないために、リスクを感じながらも事実婚を選択している方もいらっしゃいます。
そのような方が一定数いらっしゃることを考えると、議論の必要性は感じていますし、なんらかの措置は必要であると感じます。
ただ単純に夫婦別姓、と言ってしまうことにはリスクを感じます。
議論をするのであれば、戸籍制度そのものから考える必要があると感じているからです。
そのようなことから、この陳情については、今回は不採択の立場を取りました。
ただ、見過ごしてはならない論点であるとは感じているところです。
なかなか声が届きにくい、私よりも若い世代も含めて、今後も意見を伺い、考えていきたく思います。
ご存知かと思いますが、夫婦別姓制度を望んでいる人は、あくまでも「選択制」です。あなたは議員なのに、その選択肢すらない社会が変だと思われませんか?
また、あなた自身は旧姓が使えるから問題ないとおっしゃいますが、あなたが使えればそれでよい、なんて議員の発言として不適切です。困っている人がいるなら、その人の気持ちや立場に立つのが議員では?法律(民法)が選択的夫婦別姓になっても、あなたのように旧姓使用で満足されている人は、これまで通り旧姓使用すれば良いのでは?あなたの立場は恵まれているからですよ。
貧困家庭に生まれた人に、「私は毎日ご飯食べられてるから、貧困家庭への支援は反対」と言っているようなものです。そんな考え方しかできない人に、政治家は向いてない。自分の為に政治をするなら、やめた方がいい。高砂市で、同じように反対している議員はみんな、同じような考え方か、あなたみたいな勉強不足か、どちらにせよ、政治家にはならない方がいい人の集団だな、ということはよく分かります。
コメントありがとうございます。
選択的夫婦別姓制度があくまで選択的であることは承知しております。
また、旧姓利用があるから問題ないと捉えられる表現となってしまったこと、申し訳なく思っています。
ただ、改姓しないことを望まれる方や改姓できない方がいらっしゃる一方で、男系一族によって家を守る必要がある方もいらっしゃいます。
その方々にとっては、たとえ選択的であったとしても、制度が導入されることによってそれが揺らぐことも考えられます。
私の周りにも、選択的夫婦別姓を望む方もいれば、選択的とはいえ国家の制度として反対されている方もいらっしゃいます。
そのような様々な考え方がある中で、今回は普段市民の方からご意見をいただく中で反対側がまだ多数であると考え、「改姓するが仕事は旧姓利用」という立場から意見を述べたところです。
仕事の種類によってできない事がある、というところまで検討されたのでしょうか?ご自分の仕事は出来たから良しとするのは代表として不適切な行動に思います。若い世代の声を拾うと謳われていらっしゃるようですので、既にキャリアを積んでから結婚する30代の声に沢山耳を傾けて頂きいと思います。
コメントありがとうございます。
キャリアの断絶の可能性、ということは検討しました。
ただ、先のコメントにも記載させていただいたとおり、周囲にも賛成、反対様々な方がいらっしゃる中で、多数を考え、議員として一つの立場に立って意見を述べる必要があります。
今後も対象となるであろう30代の方々の声を多く伺っていきたいと考えています。