関西若手議員の会の研修で、スクールソーシャルワーカーについてお話を伺いました。
スクールソーシャルワーカーは高砂市でも平成29年度から導入され、今年度市内4中学校に配属されています。
子どもたちを取り巻く多様な課題について、教育だけでなく福祉の側面からサポートするスクールソーシャルワーカー。学校や家庭、地域などの環境にアプローチするため、学校との密接な連携が必要とされます。
3月定例会の議案勉強会の中で伺った現状では、高砂市でも昨年度から導入されているものの、まだまだ学校現場での連携は完璧とはいえないとのこと。今後のさらなる連携が期待されます。今回講師をしてくださった半羽先生は現場経験も豊富な方で、スクールソーシャルワーカーの雇用状況などの課題についてもお話くださいました。
多くの自治体でスクールソーシャルワーカーは非正規での採用となっています。これはスクールソーシャルワーカーだけに限らず、まだまだ行政における専門職員の正規採用はあまり行われていないのが現状です。
そのような中、スクールソーシャルワーカーは社会福祉士や精神保健福祉士などの資格を求められることも多いため、同じ資格で就くことのできる仕事と比較すると転職のメリットがないとのこと。
また、スクールソーシャルワーカーの雇用実態では、日給制や時給制が多く、家族を養うことのできるだけの十分な報酬が保証されることも少ないです。
このような点については、自治体の求めるものとスクールソーシャルワーカーとの歩み寄りが必要であると感じました。
導入されたばかりということもありますが、多様化する子どもたちの環境の中で、子どもたちの抱える課題に教職員だけでは対応しきれなくなっていることはたしかです。
今回の研修で伺ったことを踏まえて、さらに研究していければと考えています。
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