3月20日に行った一般質問について、昨日に引続きお知らせします。
2つ目のテーマは学校教育現場における色弱者への配慮について。
この質問では、平成14年の学校保健法施行規則の改正により、学校での健康診断の必須項目ではなくなった色覚検査について、どのように行われているのか確認するとともに、色覚チョークについて提案しました。
学校での色覚検査は、平成15年以降、必須ではなくなり、希望者への対応となっています。
それゆえ、色覚の特性によっては制限される学校への進学や就職の際に初めて自身の色覚特性を知り、進学や就職を諦めなければならないといったケースが報告されています。
そのような背景から、高砂市での実施状況について質問しました。
高砂市では、小学校4年生を対象に、希望者への色覚検査を実施しているとのこと。
希望の有無を保護者の方々も含めて確認し、「希望しない」という回答も確認することにより、現在、小学校10校の平均で84.5%の児童が受診しているとのことでした。
これは全国的にも高い数字であり、保護者の方にもしっかりと伝えられていることが確認できました。
また、学校現場における色覚チョークの導入についても提言しました。
色覚チョークとは、色の明度や彩度に差をつけたチョークで、色覚特性を持つ方々にとっても色の識別がしやすくなったチョークのことです。
黒板の左が通常のチョーク、右が色覚に配慮したチョークです。
現在、市内では小学校3校、中学校1校で色覚チョークが使用されているとのこと。
その他の学校でも、ユニバーサルデザインの考え方に基づき、チョークは白と黄色しか使わないということであったり、黒板の汚れをこまめに拭き、直射日光に配慮するなど、色弱者への配慮が行われているとのことでした。
今回の提言に対し、現状色覚チョークを使用している学校での効果等をまとめ、他の学校にも伝えていくとのこと。今後の進捗に期待したいと思います。
※今回の質問の基となったカラーユニバーサルデザイン推進ネットワークの活動が政治山さんの記事になっています。
【カラーユニバーサルデザインを考える・後編】黒板の文字がはっきり読めるチョーク、導入は各校判断へ
※また、12月定例会の一般質問で行った消防職員採用時における色覚検査についても記事になりました。
【カラーユニバーサルデザインを考える・前編】消防職員採用時における色覚検査、横浜市や野田市で廃止へ
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